NPO法人まちづくり協会主催 ミニフォーラム「横浜の都市形成と田村明」参加

 

 2月12日に上記のフォーラムで横浜市大の鈴木伸治先生の話をお聞きました。多くの図面をもとに分かりやすく説明され、とても刺激を受けるものでした。広 がりのあるお話だったので参加者により刺激の受ける個所は異なると思いますが、私の印象に最も強く残ったのは次の3点です。

1 六大事業の形成
  六大事業は震災復興計画、戦時中の防空計画、戦後の国際港都建設計画の成果を取り込みながらプライオリティをつけ、市民に訴えかけるという新しい都市構想のスタイルを作り上げた。
2 都市デザインの形成
  1960年代に作られたヒューマンスケールの計画図とその後の都心部プロムナードはかなりの部分重なっている。また、都心部強化の構想は防火建築帯による都市整備に目鼻をつけるため戦略的な拠点を定めたと考えることができる。
3 土地利用横浜方式
 全市的に高度地区を指定するという制度的な対応も重要だが、制度を動かす市長の許可体系を整理という仕組みの創設が大きな意味を持ったし、今でも横浜の行政の力になっている

 

(文責:五島哲男)