静岡マチ見学会 Group visit to Shizuoka

Shizuoka is a commemorative place that young Akira Tamura lived and learnt at the old Shizuoka High School during the last war. We visited the university archives, where we found the old group booklet written by Tamura and his friends at the factory in Kawasaki during the war as student workers seconded from the Shizuoka school. Despite the severe conditions during the war, this booklet was made without censorship by the police and is full of honest opinions of young students of the time. Appreciations to Professor Tobe in charge of the archives.

 

6月10日故田村明さんが青春のひとときを過ごされた旧制静岡高校のアーカイブを訪ねて静岡大学を訪ねた。一行は田村千尋理事長はじめ7名。静岡に到着後昼食も早々にタクシーで学び舎の在った城北公園へ向い、安倍川餅を味わうまもなく3時から静岡大学へ赴いた。

アーカイブスの担当は人文科学担当の戸部健教授。旧制高校は静岡大の文理系の前身でもあり、OBなど同窓会などから寄せらた書籍・資料でアーカイブスはつくられている。簡単な説明後資料室へ案内されると、初めに眼に入ってきたのは始業を告げる釣り鐘。奥の方から同窓会名簿を取り出し田村さんの氏名を探し出す。その傍らにB6横和綴じの「映想」があるではないか。田村明さんの回想録?「東京っ子の原風景」P.145によれば、学生寮の結束を高めるために「回し書き」の文集がつくられた。それが「映想」だ。この小さな文集にびっしりと丁寧に思いのたけがつづられていた。戦争末期の時期に、しかも学徒動員先の川崎でも途切れることなく続けられていた。田村明さんの字もていねいに思いもかけないくらいしっかりと書かれていた。参加者7人が感激したのは言うまでもない。映想など将来的に分析を進めるなど今後の協力をお願いをして大学を後にした。(文責:遠藤博)