田村明の市民の政府論を日本都市学会大会で発表

日本都市学会での「田村明」報告 檜槇貢

 

 報告の最初に会場に向けて質問をした。

「田村明をご存じですか」

「御存知の方は挙手をしてください」

 20人ほどから手があがった。

参加者の7割ほどだった。

それなら田村明さんの説明はいらないと思い。

報告に入った。

11月9日(日)10時半過ぎである。

  

第72回日本都市学会は佐賀大学本庄キャンパスで開催された。

主管は九州都市学会。

大会テーマは「スポーツとまちづくり」

研究発表はこのテーマにこだわらないで行われる。

  

私の発表は3日目の11月9日午前9時からの12時までの3時間。

1報告20分が割り当てられた。

会場は報告ジャンル「福祉・社会政策・行政」の第3会場。

報告者7名の真ん中の4番目だった。

  

『「市民の政府」論からの地方分権改革の可能性』

これが私のテーマ。

「市民の政府」は田村明が晩年に発信した自治論である。

国家の地方自治のままでは、地方分権改革はできない。

思考を国家から与えられた「自治」から市民が獲得する「自治」へ転換を求めたものだった。

  

田村にとっての「市民の政府」とは自治体のことで、「市民が地方政府」のことだ。

自治体経営の始まりが市民とその地域社会にある。

田村明が横浜市で横浜市民のための政策を発想し実行しようとした。

田村明が全国各地でまちづくりを説いた際にその主体のことである。

  

終了後佐賀市内のレストランに誘われた。

話題は田村明のこと。

報告において市民の政府を田村の「遺言」だと言ったこと。

  

誘った友人は先の佐賀市長選挙に出て落選した私学教員。

大森彌さんに学位論文の指導を受けた。

田村明さんの取組みに敬意をはらい、その発表を褒めてくれた。

  

私の日本都市学会報告は、文章化し12月15日までに査読論文として論文審査事務局に提出する。

それからの査読者とのやりとりが愉しみである。

市民の政府論からの地方分権改革の可能性
檜槇日本都市学会大会2025発表.pdf
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