大阪地下鉄御堂筋線と横浜みなとみらい線における受益者負担制度 The Beneficiary Charge System both of Osaka Midosuji subway and Yokohama Minatomirai line

1930年大阪市は初の地下鉄となる御堂筋線建設に際して、沿線地権者から建設負担金(受益者負担金)を徴収した。同様に、1990年横浜市は、みなとみらい開発に際して建設したみなとみらい線の受益者負担金制度を開始した。御堂筋線の制度は戦前から戦争中そして戦後まで、困難な状況下で負担金の徴収業務が継続された。当時の関係文書が大阪市公文書館で保存されており、それらを元に当該制度の構築と運用そして停止までを追ってみた。当時の世界的観点でも斬新な手法であった。また、横浜の事例は負担区域が開発地区内に限定されたが、負担制度構築の意義は高い。以上について、当NPO会員の田口俊夫が日本建築学会2020年度大会(関東)で発表する予定で、「学術講演梗概集」に掲載されたものです。
田口俊夫建築学会梗概2020.pdf
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横浜市都市交通基盤整備基金条例方針決裁書1989.pdf
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みなとみらい21線建設費負担協力指導要綱方針決裁書1990.pdf
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みなとみらい21線整備負担協力協定と市費導入方針決裁書1990.pdf
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大阪市公文書館情報開示.pdf
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大阪市公文書館1082、昭和25年度調定決議書類、工務課庶務係.pdf
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大阪市公文書館3182、負担規程改正に関する書類、徴収係、1939年.pdf
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大阪市公文書館3183(2)、高速度軌道建設受益者負担規程制定に関する一件書類昭
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大阪市公文書館3183、高速度軌道建設受益者負担規定制定に関する一件書類昭和3年
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大阪市公文書館3212、調定決議書類索引14、工務課庶務係、1950年.pdf
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大阪市公文書館8744、第一次大阪都市計画事業誌.pdf
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大阪市公文書館13885、大阪市公報昭和10年.pdf
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大阪都市協会 大大阪第2巻第3号抜粋.pdf
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大阪都市協会、受益者負担の話_20200823_0001.pdf
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中邨章、大正八年・都市計画法再考、明治大学学術成果リポジトリ、1980年.pdf
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大阪市、新修大阪市史第7巻、1994年3月31日.pdf
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大阪市計画局、大阪のまちづくりーきのう今日あすー、1991.pdf
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大阪市交通局、大阪市地下鉄建設五十年史、1983年5月20日.pdf
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太田浩雄氏「横浜の鉄道」講演録

 

横浜市の鉄道事業専門家の太田浩雄さんの講演内容は、内容の豊富さと迫力で圧倒された。これまで知っているようで知らなかった横浜市の地下鉄からみなとみらい線に至る、鉄道事業の計画と実践の「現場の凄さ」を感じた。一つはっきりしていることは、計画者の大胆な発意がなければ(例えば、みなとみらい線の駅舎で深く広く掘り大空間を確保すること)、大胆な駅舎デザインや都市デザインも成立しなかった、といえる。「鉄道版田村明」を彷彿とする人物であった。(田口)

太田浩雄氏
太田浩雄氏
NPO田村研・横浜の鉄道講演by太田.pdf
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